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2017-05-12(Fri)

奄美大島ひとり旅 4日め 5月12日

あまり天気が良くないけれど

しまバス空港方面行きに乗って大島紬村へ。

園内(村内?)に入るとまずは受付で、入場となんの体験をしたいかを申告。

私は泥染めと機織りをしたかったので、事前に人数制限のある機織りだけは予約しておいた。



ガイドさんに案内されて奥へ進むと池があり、その中で泥染めをしている素朴感あふれるおっちゃんが。

まずはガイドさんから大島紬のできる工程を説明してもらう。

地色の黒色を染める工程だけでも何工程もある。



白地のハンカチやTシャツを買って絞りの染めの体験ができる。

サイケな感じのTシャツをオットに作るぞー(*^^*)

車輪梅という硬い木から煮出された液に漬けたあと、池に入って泥の中で何度かこすり合わせる事によって泥の中の鉄分とが結合して染まるとのこと。池の中にいたおっちゃんが優しくTシャツ染づくりを手伝ってくれる。

池の中に裸足で入って泥とTシャツをこすり合わせる作業は単純に楽しい。

そして、途中で泥染体験をしない、単に大島紬の制作過程を見るだけのお客さんが来ると、おっちゃんが池の中に入っていかにも泥染めしてます体な感じで佇む仕事にちょっくら戻るフォトジェニックな感じがなんだか良いなぁと(笑)



オットのための世界で一枚の泥染Tシャツを作りました。



Tシャツは水洗いして乾燥されて最後に渡されるのでその間に次の機織り体験にGO。



織り機に行く途中に横糸の色つけ加工のとこがあり「一村さんがやってた作業はこれだな」なんて思う。



体験は私の他に2人(日本人+台湾人)の女の子。

糸巻きを右に左にスライドして足を踏み変えてバーをかちんと手前に持ってきて縦糸に横糸をからめる。

そんな単純作業だけど、なぜか色々トラブルが頻発してそのたびに織り子さんが手伝ってくれる。

覚えてしまえば単純で難しくない作業。パチンパチンと横糸をぎっちり入れ込むバーの動きとカシャンカシャンという音はめっちゃ気持ち良い。



けど、天候によってテンションが左右されるという糸。きちんと書かれた模様を再現するにはそれはそれは熟練の業が必要なんだろうなと。





織りの途中の白大島。





髪の長い若い女の子たちは織った布をシュシュに仕立てていた。

私はそのままの布のまま最後の始末を織り子さんにしてもらう。



機織り面白い!!

私が織った布。大満足。





最後に展示即売会的な売店に有無を言わせず順路で行くんだけど、それまでの工程を見ていたら反物で40万円とか。「安っ!!」と思ってしまう自分がいる。

「これが東京に行って、お仕立あがりになると2倍位のお値段になります」とか言われてほほうう〜と思う。



義母と実母に大島紬で仕立てられたお財布を買う。母の日のプレゼントにちょうどいいよね。

義母は赤い花がモチーフの可愛らしいやつ。実母には渋いやつ。



ちょうどよい時間のしまバスに乗って名瀬市内に戻る。

ホテルの周りを散歩していると酒屋さん発見。

おみやげに黒糖焼酎を買う。

「れんと」や「里の曙」のように全国展開しているのじゃなくて、生産数少なく、地元の人に飲んでもらえる数量を確保しているとガイドさんが言ってた「龍宮」を買う。

酒屋さんと色々話してると、一村さんの話になり、2代目?店主さん、「小さい頃親父の配達に付き合って、有屋のあたりに行きましたけど、なんとなく変なおじさんがいるみたいな話は聞いたことがある記憶があるんですよねぇ」と。

私の中では田中一村は歴史上の人物みたいなイメージになってるけど、1977年に亡くなった彼は、まぎれもなくつい最近までここ奄美大島に住んで、この土地の人とちゃんと関わっていた人間なのだ。

一村の人柄に惹かれ何くれとなく面倒を見ていた宮崎氏の息子さんと、酒屋の店主さんが同級生なんですよなんて話も聞いて。思いもよらず楽しい時間だった。



ホテルに戻り一休みして夕ご飯は今晩もかずみに行こうかと思ったけど、せっかくだから別のお店に行ってみた。

悪くはないお店だったけれど、傍若無人風なお客さんがいたので興ざめでしたな。

早めに撤収してホテルに戻りました。





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2017-05-11(Thu)

奄美大島ひとり旅 3日め 5月11日

朝起きてホテルを出ると「奄美レンタカー」という地元のレンタカー会社があり、入ってみると一番安い軽でと頼んだらあっさり借りられた。19時まで借りたかったんだけど18時には事務所が閉まってしまうとの事で10時から18時までの8時間。しまったもっと早く出てくればよかった。

そしてこの失敗が後に大きな損をすることに(;・∀・)

昨日のイッシーの話で加計呂麻島のデイゴ並木はまだ見頃じゃないと聞いていたので行かないけれどとりあえず島の南の古仁屋方面に広がる美しい海を目指して南下。



今回の旅は風景ももちろんだけど計画の途中で改めて知った田中一村さんの足跡を辿りたいと思った。

国道沿いを下っていくと、すぐに一村さんが暮らしていた「有屋(ありや)」地区に差し掛かる。

「田中一村終焉の家」という標識に沿っていくと大きく左に曲がった先にその場所はあった。





いくつかのブログを見る限りは「中は覗けないようだ」という記述も多かったが、手前のトイレらしい建物を掃除している管理人らしき男性がいて、ちょうどそういう管理をする日だったのか家の玄関は開け放たれていた。

周囲に建っている家は今風の普通の家の中にそこだけあばやらといってもいい昭和の家が建っている。



一村は長年住んでいた家を都市開発のために引っ越すことになり、この「終焉の家」に移り住んだ。

「御殿のようだ」と言ったという。移り住んで11日目に夕飯の支度をするために台所で調理をしていた時に1人ひっそりと亡くなった。

現在ここにある終焉の家は一村が最後を迎えた家だが、実際にあった場所からは移設されて保存されているらしい。

この朽ち果てたままになっている木造の住居は、もう少し大切に保存されるべきだと思う。

奄美パークの一村美術館の中とかに。







南の島に息づく植物や生き物を描くことを愛したためか「日本のゴーギャン」と例えられる一村だけど、類まれなる才能を持ちながら生前は無名で、ただただ絵に人生を捧げ、生涯独身を通し、やはり独身のまま弟を支え続けた姉の存在や、彼の、自分にも他人にも嘘のつけないまっすぐな性格はどちらかというとゴッホに近いものを感じる。



名残惜しいけれど58号線を更に南へと急ぐ。

住用では昨日カヌーを漕いだマングローブの森を上から見ることができた。





時間がないのでさくさくと景色の良いところを周る旅になっちゃったけど、まずは「アランガチの滝」へ。

標識がわかりにくく不安になりながら全く人気のないりんご園みたいな場所に車を停めさせてもらう。

ザーザーという水の流れる音だけを頼りに。

高さこそ無いけれど綺麗に二股に分かれた水流の多い滝が突然現れる。





そこへ同じくレンタカーで駐車した30代と思しき埼玉からのひとり旅女子1人。

「ここですよね!」「ちょっとわかりにくいよね」とか言いながらお互い写真を撮ったりしながら偶然の出会い。



それから高知山展望台、油井岳展望台、ヤドリ浜、ホノホシ海岸と巡り綺麗な海を満喫。





18時でレンタカー閉まるのでぎりぎりやーと急ぐ私に、奄美大島ねずみ取りあるある(笑)

見事捕まって12,000円。



昨日カヌーで一緒だったおじさまが「奄美大島はスピードだすとすぐに捕まるみたいですね。レンタカーの人が気をつけてって言ってましたよ」なんて言うのを上の空で聞いてたけどこれだったのかあああああ!!



がっつり落ち込んでレンタカー返してホテルに戻り気を取り直して3回目の「かずみ」へ今夜も出撃!



昨日のガイドさんと隣り合わせの席が用意されておりました。

なんかちょっと緊張しつつもイエーイと乾杯。

七時半になりお客さんと思ってた男性が三線を弾き始める。

そしてなんとそのガイドさんが綺麗な高い声で調子を合わせて歌い、そこにかずみママの何とも言えない(ほんとになんとも言えなくて、それをなんとも言えないとしか表現できない自分の語彙力の無さ)歌がからむ。



哀愁を帯びた歌の後は明るい歌になり私も島太鼓を叩かせてもらったりで店内は盛り上がり。

今夜も楽しい一夜だったのです。



あー。ねずみ取り以外な!!(T_T)







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2017-05-10(Wed)

奄美大島ひとり旅 2日目 5月10日

すっきり目覚めて朝散歩。

それにしてももったいないツインのシングルユース。



ホテルは朝食がついてないので近くのコンビニでおにぎりを。



普段は朝ごはん食べないんだけど今日は原生林の探索で3時間ほど歩くのでしっかり食べておこうかなと。



約束の9時15分にロビーで待っているとツアーガイドさんが来たので車に乗り込む。

ひとり旅おばさま2人。(いかにも山歩きと高山植物が好きよっ的ファッション)

ひとり旅おじさま1人。カップル1組と私の計6人。



金作原原生林までは1時間弱の道のり。

途中運動公園でトイレ休憩を済ませて向かう。

山道に入るとかなりのアップダウン。

行きに今日の午後カヌー体験をする住用という場所のマングローブ林を道の上から見たり、カラス被害に対するトラップやバナナの木、原生林の成り立ち、ハブ対策で投入したマングースが逆にアマミノクロウサギなど生態系を壊すばかりか全然ハブを退治しないので今はマングースバスターズが罠を仕掛けてますなどと現地ガイドさんならではの話を聞きながら車は原生林へ。



奄美大島でレンタカーを借りる際「金作原原生林へは行かないでください」と言われるという話をガイドさんから聞いたけれど、私も後日レンタカー借りる時にその但し書き見ましたが、確かに道幅が狭く離合できないUターンできないデコボコが激しいと慣れている人じゃなかったら大事故につながるような道。



車が入れるぎりぎりのところで下車していよいよ散策。

オーストンアカゲラやルリカケスの鳴き声や木を突く音を最初にiPadで聞かせてもらう。



鳥に詳しいらしいおばさま達テンションmax。

ただしこの金作原は森が深すぎてバードウォッチングには不向きな森とのこと。

もともとは中国大陸から地続きであったのが海に沈んだ箇所があるので、奄美や沖縄は各島々で取り残されたものが固有種になったというなるほどわかりやすい説明。



目立たないけれどひっそり咲く気品のある蘭(これは「カクチョウラン」)や水たまりのトカゲたち。



シダの生態など教えてもらいながら森の中を散策するのは贅沢な時間だった。

特にこの原生林のシンボルとも言えるヒカゲヘゴのスポットは幻想的。



ただしメルヘンおばさんが「あっ!!あそこ!いる!ルリカケスちゃん!うわー!やっと会えたわね、こんにちはっ!ピチュピチュピチュ♡あなたに会いにやってきたのよ!」とか騒ぐのまじuzeeeeee(笑)



実際歩く時間は1時間位だし高低差も危険な箇所もないので子供からお年寄りまで自然を身近に感じられる良い場所だと思った。



これはマングース捕獲用の罠↓





theシダ!って感じの巨大わらびみたいなのも。





根っこが地上に出てて板状なので「板根(ばんこん)」というらしい。

根を広げてそこからまた芽が出ていたりして屋久島みたいに自然のサイクルができている感じ。



名瀬市内に戻り原生林散策だけの人達をホテルで降ろし、午後のマングローブカヌー体験は14時にツアー事務所に再度集合ということでそれまでお昼自由時間。

午後も参加は私とひとり旅おじさまの二人だけだった。

周辺のおすすめのお店マップをもらったので郷土料理の鶏飯を食べようと「鳥しん」というお店へ。

まずは生ビールともずく酢を注文。

すると、さっきまで一緒だったひとり旅のおじさまも店内へ入ってきたので、やあやあ一緒に食べましょうかと。

おじさまも生ビールと鳥刺しを注文。

この鳥刺し、おすそ分け頂いたんだけどめちゃめちゃ美味しかった。

鶏飯のスープ、味が濃厚だけどべちゃべちゃしておらず、ご飯物苦手な私でもさらさらと食べられた。



「ビールもう一杯飲みたいけど我慢しようかな」とおじさま。

「カヌー、飲酒運転になっちゃいますもんね(笑)」と私。



ツアー事務所に行く途中に「原ハブ屋」というおしゃれな作りのお店を発見したので入ってみる。

ハブの骨を加工したピアスが目に止まったので自分用に1つ購入。

これ、かなり気に入ったので、熊本に戻ってからネットショップで買おうとサイトを見るもずっと売り切れ状態。

あと2つくらい買っておけばよかったと激しく後悔しているところ。

白いところがハブの尾骨らしい。





午後のマングローブカヌーは午前中のガイドさんと違う人だった。

日によって干潮と満潮の時間が違うので一番良い時間に合わせるために、奄美大島の野生の蘭を育ててるお店や、ジャックと豆の木のモデルになっているというという木が群生している場所とかに連れて行ってくれた。おかげで最高の時間帯のマングローブを楽しむことができた。









カヌー初体験。

まず川べりでパドルを持ってガイドさんが動かし方を教えてくれるんだけど、運転中もとっさに右左がわからない私には至難の業(笑)最後にはガイドさんも諦めて「ま、なんとかなるでしょ」←なんとかなったw

最初はちょっと怖かったしコントロールも難しかったけど慣れてきて空や遠くの景色を見たり写真を撮る余裕も。



住用のマングローブ林はオヒルギ(雄蛭木)とメヒルギ(雌蛭木)がきれいに並んでいる。

出発時は干潮MAXの時だったのではっきり露出してる根っこの部分が見えていた。



下流に向かってのんびり漕いで行く。多分無駄に力が入りすぎていて明日筋肉痛になるのは必至(;´∀`)

途中干潟に上陸して記念写真を撮ってもらったり。

海に交わる河口まで行って、帰りは逆に上流に向かって漕いで行くんだけど、今度はどんどん潮が満ちてくる時間なので川の流れに逆らうと言うより、漕がなくてもどんどん入ってくる海の水に押されて遡っていくような感じ。



「今ならマングローブのトンネルに入れます」とガイドさんが言ってくれて連れて行ってくれたのは本当にトンネル!!ここは干潮だと入れないし、ベストなタイミングになるまで時間調整してくれたガイドさんにほんとに感謝。

夏休みやGWはここに300人位の人がひしめき合うとのこと。

私達の他は一組くらいしかいない静かなマングローブのトンネル。

普段アクティブなツアーにはあまり参加しないんだけどこれはやってよかった〜!



ここのガイドさん達は決して愛想が良いわけではなく、どちらかと言えばぶっきらぼうなんだけど、きちんとガイドしたい、奄美の一番良いところを見てほしいという気持ちが私にはすごく伝わった。



ツアー事務所まで送ってもらって解散。

一旦ホテル帰るか〜と歩いていると昨日お邪魔した「かずみ」、のれんがかかってます。

ネットで確認するとオープンは17時。

水面でギラギラ直射日光に当たり、慣れないパドルを汗だくで漕いだ私・・・。

ビ、ビール一杯だけでも飲みたいっ!すぐに帰りますからっ(笑)



ふらっと覗いてみると「あらーっ!昨日は遅すぎ、今日は早すぎだねぇ!」とかずみママの元気な声。

「仕込みの時間にすんません。とりあえずビール一杯だけもらっていいすか」的な感じで入店してしまった。







島のにんにくで作ったママお手製の黒にんにく(初めて食べた。プラムみたいでめっちゃ美味しい。)とか頂き冷えた瓶ビールを飲む。はー。。。極楽極楽。





原生林の散策とカヌーがすごく楽しかったと話をすると、なんと今日お世話になったガイドさん、お店の常連さんで明日来るよ、7時半からだと島唄も聴けるよ、という話になり。



とりあえず瓶ビールを2本だけ飲んで、では帰ります。明日出直しますねと朝からのエキサイティング原生林、ギラギラ日差し&マングローブトンネル&パドル筋肉痛&心地よい酔いを伴ってホテルに帰還。



からの昨日一緒だったイッシーから「今日加計呂麻島に行ってきましたよ!夜ご飯合流しません?」の連絡が来て、「とりあえず私明日レンタカー借りて島の南部までドライブ行きたいからそれネットで予約できてから出かけるね」とお返事してメジャーレンタカーサイトを見るも、日にち余裕なさすぎて全て「ご希望のお日にちで予約できるレンタカーはありません」の画面。



レンタカーは明日考えようどうにでもなれ!いきあたりばったりやと、とりあえずイッシーと居酒屋で合流。



イッシーは名瀬から古仁屋までの道を今日の快晴の下バイクで往復したんですよ!と顔にまんま書いてあるまっかっか顔でした(笑)やはり加計呂麻島のデイゴの花期はまだまだ早かったみたい。

てことなら私も今回は加計呂麻島踏破は諦めようかな〜。



イッシーは明日大阪に帰るということで、次は大阪でうまいもん食べましょう!とお約束して今回もなんだか良い出会いに感謝なのである。

明日も良い天気だよ!



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2017-05-09(Tue)

奄美大島ひとり旅 1日目 5月9日

オットに高速バス停まで送ってもらい旅の始まり。

今回は福岡空港からの往復なのです。

南へ飛ぶ飛行機は、軒並み「天候不良のため福岡空港へ戻ることもあります」了承ありきのフライトばかり。

ついに私の乗る12時40分奄美大島行きもその条件付きのアナウンスが。





明日朝から一日現地オプショナルツアー申し込んでいるのでそこだけが心配なところ。

けどそこはなんとなく大丈夫な予感が。

雨の福岡空港を飛び立ち「午後2時から豪雨らしいよ」などと言う機内の乗客の話し声を聞きながら、ちっこいプロペラ機は揺れながら奄美大島へ近づいていく。

車輪が出る音がするので窓の外を見ると、空は曇ってはいるもののエメラルドグリーンのリーフがはっきり見える。やっぱ晴れ女だよ私。

無事に到着!





タラップを降りて駐機場を横切りターミナル内へ。

奄美大島は最近LCCが飛ぶようになり、これから観光客が増えると見込んでか空港も改装中。



旅の間は沖縄みたいに素敵アラサー独身女子がわらわらいるってわけじゃなかったけど、3日前くらいに4連泊のホテル取らなきゃと思って調べたときにはひとつしか残ってなかった。

どちらかというと年配の旅行者が多いって感じがしたけど。

ま、平日だからリタイア組が多かったのかもね。ていうかGW終わったばかりだったし。



空港のバス停から名瀬市内行きではなく反対側の笠利方面へのバスに乗って5分ほどで体感型博物館といった感じの奄美パークへ。

奄美パーク+同敷地内の田中一村美術館の入場券が割安。





田中一村。

今回奄美を旅するのでアマゾンなどで関連書籍を調べていると独特な雰囲気の絵の田中一村という人について書かれた書籍がおすすめでたくさん出てくる。

絵の知識も審美眼も全く持ち合わせてない私だけど「あれ?これずっと前にオットが出張先の展覧会で見て画集買ってきた人じゃない?」と即座に思うほど特徴的な絵を見て本棚からその画集を引っ張り出してみた。



画集は確かに一村のものだった。そして奄美のゴーギャンとかゴッホとか、死後に彼の特番が組まれた事で脚光を浴びるようになった伝説の画家、的に脚色された、本州から奄美大島に移り住んだ画家の存在を旅行前に初めて知ったのだった。

行く前に一冊読んだ本がかなりフィクション色が強く、作者の思い入れで過剰な描写はあるけど概ね間違ってはいないんだろうなぁと思った私は旅のプランに一村を訪ねる事を組み込んでみた。



彫刻家の父を持ち、7歳ですでに水墨画で大きな賞を受賞し神童と言われる。

今の東京芸大に入学するも2ヶ月で退学。中央画壇と袂を分かち単身奄美大島へ移住し、大島紬の染色工として働きながら絵を書き続けた。一村は3人の弟と姉と妹がいるがその弟たちが全員10代で夭逝している。

父母も早くに亡くしその死生観が「死は終わりではない」というニライカナイ的な考えが息づく奄美に引き寄せられたのかもしれない。



展示は80点ほど。

時代順に並んでいる。

絵のことが全くわからないので何も言えないけれど、緻密なデッサンノートを見ると、何度も何度も繰り返し見たものをそのまま描き、自分の中で熟成して、その時が来たらえいや!と描く人なんだなと思った。

テイストは全く違うけど私物として大切に持っていたピカソの画集も展示されていた。

それにしてもすごく贅沢な時間を過ごしているのに「すごかった」としか言えない私の教養の無さよ(悲)



1時間半ほどで作品を見て、最後にビデオシアターで一村の生涯をまとめたものを見た後は奄美パーク本館へ。

ここの展示は写真がメインで奄美群島各島の年中行事や暮らしぶりの写真がたくさんあった。

今は失われつつある地域の祭りや神事、それが当たり前にあった時代の写真の中の人々の笑顔が胸にしみる。





閉園時間の18時ぎりぎりまで見て回った後は敷地内のバス停から名瀬市内行きのしまバスに乗車。



バス停の名前かっこいい。

40分位で奄美大島の中心部名瀬に到着。

ホテルはレクストン奄美。便利な場所にあってきれいなビジネスホテル。

19時ちょっと前にチェックイン。



さてお楽しみの夕ご飯。

ここに来る前に「奄美、もっと知りたい」という奄美群島へ配属された朝日新聞の記者の著書を読んでいて、島の唄者がやっている「かずみ」というお店の存在を知り絶対に行きたいと思ってた。

その本自体が1997年発刊ということもあって、お店が今も営業してるかどうか不安だったけどガイドブックを見ると現在も毎晩島唄が聞ける人気店らしい。

本命はそのお店ということで、明日の9時15分にホテルに迎えに来てくれるオプショナルツアーの事を考えると(9時15分というのは私にとって早朝ですw)奄美初日の今夜は大人しくさっくり飲んで食べて寝ましょうねってことで、とりあえずネットでみつけたお店へ。



島唄コースで一通りお刺身とか貝とか油そばとか名物が食べられて、上手な唄が聞けて、一緒に歌ったり踊ったり、沖縄料理店の「カチャーシーみんなでやるさー」的なノリで。19時半から1時間位のショー。

料理と同じで歌や踊りも一通りコースみたいにさーっと終わってお店の人たちさっさと片付けモード。



うんうんよかったよね。帰ろうかね。。。って全然不完全燃焼だよーっ!!

沖縄でもこういうエンタメ系の料理屋さん多々あったけどそこはそこでスタッフさんたちのノリが良くて楽しめた。

なのになぜ今回はこんなに違う感じがするんだろうか。

そもそも離島に旅行に行くってのが久しぶりなので私の中で求めるものがすごく変わってるのかもしれない。

でも、旅に対して求めるものって人それぞれ違うし、そもそもそこで毎日住んでる人に「求めたい」てのも変な話で。

まぁそんな色々な感情が私をまだまだ夜の街に駆り立てるわけで(笑)

で地図片手にやっぱり「かずみ」に行っちゃった。





9時過ぎだったかな。

薄暗いアーケードを歩いていくとぽっと看板の明かりがついているお店があった。

引き寄せられるように入ると手前に小上がりのテーブルが3つ、奥にカウンター。

店内はほぼ満員。

「ひとり、いいですか?」と尋ねるとママさんが「はいーここどうぞ!」とカウンターの最後の一つの席を案内してくれた。かずみママだった。



決まったメニューはなくてその日の仕入れから料理を適当に出してくれるみたいで、私は「好き嫌いはないんですが量がたくさん食べられないので少しでいいです。その代わりお酒はたくさん飲みます!」と伝えた。



もずくと貝がおいしかった〜!

黒糖焼酎は地元の方たちおすすめの龍宮。



あとで知ったけど、7時半から始まる島唄と料理のセットコースていうのがあるらしい。



「奄美、もっと知りたい」を読んでここに来たいと思った事なんかを延々と話す鬱陶しい私をママはにこにこ相手をしてくれた。「神谷さん(著者)いっつも財布忘れてったよね(笑)」なんてエピソードも聞けて。



しばらくして小上がりの団体さんが帰る時に「私は有屋です」と言うのを聞いて「あ!田中一村さんの住んでたとこですね!」と声をかけると「え?よく知ってるね〜」なんて話になりそのやりとりを聞いてたカウンターの男性が「俺その人歩いてるとこよく見たよ」「ええ〜?ほんとですか〜?!」なんて話になったんだけど、よく考えたらその人が65歳位だったので今年が一村の死後40年だから普通にありだよなぁ。



もう一冊読んだ「神を描いた男」にも、一村は自宅のある有屋から徒歩で勤務先の紬工場へ通っていたというから見かけた人も多いのだろう。

いつもランニングにステテコ姿で変なおじさんと思われていたそうだ。



隣の大阪からのひとり旅男性イッシーと盛り上がりフェイスブック交換。

南インドへ留学して向こうでIT会社をやっていたという経歴の持ち主でインド話や旅の話を。

彼はレンタバイクを借りていて明日加計呂麻島に渡るという。

加計呂麻島行ってみたいけどスケジュール的にちょっとハードなので、デイゴが咲きそろうと真っ赤になるデイゴ並木の花が始まっていたら私も行こうかなと思う。



かずみママはほんとに暖かくて気取らず色々な奄美の話をしてくれた。

数年前に一度倒れて手が少し動きづらいのだが次々と大鍋で料理を作っている。

照れくさそうに笑う顔がすごくキュート。

店内には満島ひかり、中孝介、元ちとせ、徳光さんなんかの写真やサインがたくさん飾られていて一村の画集もあった。

初日から大満足の一日でホテルに戻ると一瞬で爆睡。

明日は晴れ予報!

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2017-05-09(Tue)

奄美大島ひとり旅 計画編

3月にマイル実績のお知らせが来て、あれ?そろそろ失効しちゃうね、が発端の今回の旅の計画。

息子も成人し、母も旅行はしんどい年齢になり、愛犬の老化に伴って夫婦で旅するのも難しくなったここ数年はどちらかがかわりばんこでのひとり旅が定番になってます。



考えたら多分マイル以外で旅行会社で手配した海外旅行って息子が小1の時のタイが最後じゃないかな。

それだけ全身全霊をかけてマイル獲得に邁進してるんだけど、使い切れないから旅に出なきゃ!ってなんだか本末転倒のような(笑)



去年の国内ひとり旅は宮城で、ちょうど地震の一ヶ月前。

震災語り部さんのお話で伺った備えの大切さをたまたま実行してた我が家は、あの大地震の中でも水や食料が手に入らないという不安がありませんでした。

そして今年。去年は北に行ったから南に行きたいな。

長崎の五島にも行ってみたいけど飛行機じゃなくても行けるし、前から気になって行ったことがなかったトカラ列島や奄美群島に行きたいと思ったのは自然な流れ。

屋久島種子島甑島は上陸済だし、さてどの島に行こうか!?と思って初めて気がつく全部お隣鹿児島県なんですなっ!!



悪石島、子宝島、喜界島、与論島、加計呂麻島、五つ子ちゃんや泉重千代、闘牛などのキーワードが浮かぶ徳之島など。

一つのところでじっくり居たい私には島巡りという考えはない。



ふと大島?って大島紬だよねと思い浮かぶ。伊豆大島じゃないよね?



去年の末に私の大好きだった伯母が86歳で永眠しました。

子供のいない伯母はそれこそ実母が機嫌を損ねるくらい私の事をかわいがってくれた。

着物道楽だった伯母がいつも言ってたのが「ばあちゃんが死んだらばあちゃんのすごく良い大島みんなみいちゃんにあげるからね」という言葉。

とは言え日常的に着物を着る習慣のない私←ルーズな格好ばかり

でもお年頃的にみんな母親譲りのタンスの肥やしがたくさん。年齢的にもそろそろ上手に着こなしたいよね、女子会(という飲み会)も着物でおしゃれに行きたいよね!!ときゃいきゃい言って、知り合いの美容師さんに着付けのワンコインレッスンをこれからしてもらって目指せ着物女子会!と盛り上がったのがちょうど1年前。



そして2016年4月13日第一回目のレッスン。楽しい〜!と盛り上がったまさに次の日の熊本地震前震でそれどころではなくなって。

けど、ばあちゃんの大事にしてた3枚の大島紬が手元にある今でしょ!今こそでしょ!大島紬を訪ねる旅でしょ!



と、常に自分の考えと運命に流されて生きていく私の脳内でパキーンと行き先は奄美大島に決定したのでした。

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プロフィール

micomico03

Author:micomico03
旅とおいしい物とおいしいお酒を愛する、昭和30年代最後のぎりぎり生まれちゃん。
好きなものはドラマ、あまちゃん・デスパレートな妻たち・アグリーベティ。一人旅、夫婦旅。

自信のあるところは体力と気力。自信のないところは継続的努力。

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