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2008-07-24(Thu)

21冊目


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書評で紹介されていて、この表紙と写真、特にタイトルを目にしたときに「ドキッ」とした。
普通、「あ、読みたいな」と思ったらなんも考えずすぐ買うんだけど、この表紙の彼女を見てると、軽々しい気持ちで読んではいけない気がして、しばらく迷った。

今日amazonで届いて一時間ほどで読んでしまった。

レイプといじめは似ていると思う。
どちらも加害者は面白がって楽しんでいる。被害者は命を絶ってしまいたいような屈辱を感じている。
どちらも被害者にも非がある、と言われる。
いじめられる側にも悪いところがある、とか、あんな格好で繁華街を夜中にうろついていたからだ、とか。
それゆえ、被害者は事を公にできない。
だから加害者は増長する。

いじめに関しては「いじめられる方にも悪いところがある」とは全く思わないが、レイプの方は同じ女性として、たとえば広島の米兵暴行事件の際の知事の「明け方3時まで盛り場をうろうろしている未成年もどうかと思う」という発言を聞いたとき「そうだそうだ!」と思った。だいたい今まではそういう考えを私もしていたと思うけれど、この本を読んだ後にその発言を聞いたら、女性が言うならともかく、男性が言うな!と不快感を感じるようになった。

著者は24歳のときに2人組みの男に暴行された。
仕事からの帰り道、路上駐車している車の運転席から道を聞かれ、教えているところ、もう1人の男が背後からバッグをひったくり、車の後部座席に逃げ込んだため、バッグを奪い返そうと手を伸ばしたところ、その手を引っ張られて車に引きずり込まれたのだ。相手は刃物も持っていた。

彼女に100パーセント非はないし、多分この2人はこの手口で何人もの女性を被害者にしているのだろう。
まだつかまってないから、もしかしたら昨夜も誰かの恋人、娘さん、奥さんなどが同じような被害にあっているかもしれない。

著者が体も心も傷つき(フラッシュバックという症状がでて吐いたり震えがとまらなくなったりする)苦しい毎日を送っている時に、家族も友人も「もう忘れなさい」と言ったと言う。
それは誰でもが思うことだろう。
あなたは悪くない。交通事故にでもあったと思って忘れて、幸せな人生をもう一度歩き出した方がいい。

著者も何度もそう思ったそうだ。
でも、「なかったことにして得をするのは誰?」
加害者だ。
彼女はどうしてもそれが許せなかった。
だから、実名で、顔を出して運動をしている。

物を盗まれたら警察に被害届けを出して犯人を見つけて欲しいと思うけれど、被害者の心や体は傷つかない。
暴行を受けたら、心も体も傷つくのに、警察にも誰にも言えず1人で悩み、抱えるしかない。
語られることのない問題だからこそ、たくさんの人がこの本を読むといいな、と思った。


COMMENT:
AUTHOR:yuuko
DATE:07/25/2008 08:11:55 AM
この本書いた人、ちょっと前にテレビに出て、この本を書くことになった経緯やその時の気持ちとか語ってたの見たよ。
性犯罪って自分には遠いことに感じる人もいるだろうけど、実は誰の身におきても不思議じゃないとおもうし、実際自分も何度か痴漢行為にはあってるから人事じゃないんだよね。
micomicoちゃんが言ように、レイプといじめって似てるね。どっちもやったもんがちっていう世の中にはしたくないな。
レイプもいじめも、やったほうが最低なんだもん。
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プロフィール

micomico03

Author:micomico03
旅とおいしい物とおいしいお酒を愛する、昭和30年代最後のぎりぎり生まれちゃん。
好きなものはドラマ、あまちゃん・デスパレートな妻たち・アグリーベティ。一人旅、夫婦旅。

自信のあるところは体力と気力。自信のないところは継続的努力。

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