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2008-06-09(Mon)

16冊目


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やっばー。
最近全然本読んでないし。

まだベトナム本があって、これは沢田教一さんの一生をレポートした本。
これは読み応えがあったな~。
著者が沢田さんの周囲の人々に丹念にインタビューを繰り返して、すごい取材量で書いたんだろうというのがよくわかる。
テト攻勢やユエの攻防を取材しているときの沢田さんの雰囲気は、もう神がかり的な感じ。銃弾がサワダをよけていく、と米兵が言っていたように、戦場カメラマンとしての経験や勘が頂点だったと思う。でも、戦火をかいくぐって行く中で、「死体を見るのがあたりまえになっていくのが恐ろしい」と、奥さんにもらしたり、初めて日本人記者に犠牲者が出たときに「今度は俺の番かも」と笑ったり、段々精神状態が不安定になって行く過程や、現場を退いて香港支局へ移っても、結局もっともっと世界中の人が驚くような写真が撮りたい、という欲求も抑えきれず、葛藤するところとか、すごく丁寧に書かれていて、読み応えがあった。

変な言い方だけれど、戦争ほど、生を実感する物はないだろうし、自分は生き残ったけど、昨日一緒にご飯を食べた仲間が今日目の前で死んだ、なんてギャンブルのようで、恐怖と安堵がかわるがわる襲ってくるだろうし、助けたり助けられたりそういう中で培われる友情や絆、高揚感は、とても平和な生活からは感じる事はできないだろう。
強い麻薬みたいに、いけないと思っていても、破滅願望みたいなものも隣り合わせにあって、そういうのって、経験した事が無い人にはとうていわからないものだと思う。

カンボジアで殺されたときは、これは危険だ、と頭ではわかっているのに、体が言うことを聞かないで行ってしまったんじゃないかな、という感じがする。

とにかく、膨大な数の周囲の人にインタビューしているので、臨場感がある。良い本でした。
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micomico03

Author:micomico03
旅とおいしい物とおいしいお酒を愛する、昭和30年代最後のぎりぎり生まれちゃん。
好きなものはドラマ、あまちゃん・デスパレートな妻たち・アグリーベティ。一人旅、夫婦旅。

自信のあるところは体力と気力。自信のないところは継続的努力。

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